商品先物も似ている

金融派生商品には、いろいろなものがありますが、その中でも、商品先物は、日本では古くからの歴史があるようです。
江戸時代の米取引が、商品先物と同様な方法で行われていたようです。
しかも、同じ大阪の場所で、取引がなされているようで、これもまた、興味深いことのように思います。
そんな商品先物でも、FXと同様、証拠金制度とレバレッジが採用されています。
業者に証拠金を積み、なおかつ、レバレッジで多額の取引が可能です。
しかも、レバレッジ規制がないため、100倍などを選択できます。
しかし、FXと異なる点は、あくまで商品先物ということで、リスクヘッジが関係して来ることです。
商品先物は、取引業者などを保護する観点から、将来の決済を今の価格で行うことを約定するものです。
決済を定めた期日に、今よりも不利な市場価格となっていても、あくまで契約した日付時点の価格を使って取引が行われます。
江戸時代の米取引も同様だったようです。
このため、金融派生商品としての商品先物も、将来の決済日を決めるようになります。
これは、FXではあり得ないことでしょう。
なお、2008年の世界金融危機以降、商品先物に投資家が集まって来たようです。
特に、金や銀などが人気を呼び、金においては、かつての固定相場制への安定度を求めているのでは、という見方もあるようです。
不況になると金が人気になるのが、以前からあったことのようです。
これは、金の採掘量などは、自然的な影響を受けることが少なく、比較的安定していることから、投資家の回避手段の一つとなっているようです。